VIP PRESS Magazineとは、Vantan International Program(VIP)スタッフによる「広報マガジン」です。VIPでの授業風景や各種イベント、ワークショップ、さらに海外留学事情など、ここでしか語られないちょっとトクする情報をUp to Dateで発信します。

授業レポート & Others

<デザイン理論>本の装丁プレゼンテーション②

2011/04/08

本日はデザイン理論の最終授業で行われた「本の装丁」のプレゼンテーションの続きです。(前半のプレゼンテーションについては、こちらをご覧ください。)テーマは「見る人があっと驚くような本」。手にとって読みたくなるような工夫をそれぞれが考えました。

8人の女子学生が8通りの恋愛をする短編集。タイトルは「放課後のキーノート」。「普通しおりは1つか2つだけれど、8通り作ってみたかった」という受講生は、

表紙のカバー内に入っているしおりを取り出して、本のページにはさみました。「1本だけではなく8本のしおりのひもがあることに驚いた」」と講師から評価を得ました。

「贅沢なキスをしよう」という本を選んだ受講生は、練習用に実物大の唇が表紙につけました。他の受講生からは「もし女性向けの本だったら、男性バージョンの唇か、男性向けの本だったら女性バージョンが選べる本にしたらおもしろい」と新しいアイディアが提案されました。

次の本は受講生の想定による本、「本とおさんぽ」。対象は子ども、もしくはおしゃれな女子で、用途は「散歩の時に」、もしくは「公園に行き短編小説を読むたい時に」と設定しました。

普段本を片手に歩いている人をよく見かけるけれど、わざわざ手で持たなくても済むように、本がかばんへと変身する仕組みになっています。本の表紙のマジックテープが、かばんの取っ手になったりします。

次も「しおり」を使った新しいアイディアです。この本は「背表紙にタイトルをつけなくても、背表紙にかかるしおりが本のタイトルを象徴します。

例えば、これは「くもの糸」。くもの糸を地獄から上っている様子をしおりにしました。

これは分かりますか?そう、「我が輩はねこである」です。

講師からは「仕掛け本としてクオリティが高い」と評価がありました。

皆さん、デザインファンデーションコースお疲れ様でした!

<デザイン理論>本の装丁プレゼンテーション①

2011/03/31

「デザイン理論」の最終授業では、本の装丁のプレゼンテーションが行われました。「見る人がびっくりするような」というテーマで挑んだ最終プロジェクト。既存の本のカバーとは違う新しいアイディアが今回もたくさんありました。

まずは、この作品。

インスピレーションは「両側から開く種類の冷蔵庫」というこの本は、右から読むと日本語の縦組みの小説を読むことができ、左から読むと横組みの英語版の小説を読むことができるというバイリンガル本向きの装丁です。冷蔵庫という違うものから応用しているところが良い評価されました。

これは「夢をかなえるゾウ」という小説/自己啓発本。できないサラリーマンが自身の夢をかなえられるような立派な人に成長していくストーリーです。

本の中にある「29個の課題」を達成すると夢をかなえることができるという主人公にあわせて、それぞれの課題をこなしていったら本の表紙を開けると並んでいるグミをごほうびに1つずつ食べることができる仕組みです。最後には自分でサインをして、誰かに渡し次の読者へとつながっていくという流れも考えました。インスピレーションは古本屋に行ったときのこと。本は古くなると価値が下がっていってしまうこと、また売ってしまう人が多い現状から、読者が読み終えた後にサインをすることで価値が上がっていって欲しいという思いと、売るのではなく誰かに渡していくというアイディアが評価されました。

次の本はVOGUE100周年を記念した本の表紙作成。ファッションビジネスは「弱肉強食」の世界だという思いをアニマルプリントのフェルト生地で表現しました。

次の更新へと続きます!

<カラー理論>単色を使ったCDジャケットの作成

2011/03/12

今日のカラー理論の授業は、音楽を聞いて、その曲のイメージをCDジャケット化するという課題のプレゼンテーションでした。この課題はすべて「赤」という単色を使って行うことがキーポイントです。同じ赤でも黒や白を混ぜることにより、色の象徴するものや印象が変わります。

すべてのプレゼンが終わった後、学生の投票により選ばれた最優秀作品はこちら!

選んだテーマ曲はPinkの「So What」。

「赤と聞いて連想させる言葉は「元気」、「楽しむ」、「戦い」と色々あったけれど、歌詞を読んでみたら実は恋愛の曲で本当の気持ちを隠しているところをジャケットで表現した」と受講生よりコメントがありました。

次に投票率の高かったのは、アフリカのバンドによる曲を聞いて作ったCDジャケットです。このジャケットを作成するために、アフリカのアーティストの作品を調べて幾何学模様が多い共通点や、点やジグザグが特徴的なところを見つけて、課題を行いました。

パーソンズ大学グラフィックデザイン学部で行ったカラー理論のクラスの同じ課題はこちらから見ることができます!

プシェメク講師のファッションドローイングワークショップ開催!

2011/02/25

今日は12月と2月の2回にかけて開催されたファッションドローイングワークショップについての授業レポートです。テーマは、「八頭身」の描き方です。今日の講師はバンタンデザインファンデーションコースでコラージュメイキングのクラスを担当するグラフィックデザイナー・ファッションイラストレーターのプシェメク講師です。ヨーロッパの大学で建築学とファッションデザインを学んだ経歴を持ちます。(公式HPはこちらをご覧ください。)

持ちものは白いスケッチブック(A3)とやわらかいB~B1の鉛筆です。
まず、たてに長い線を引きます。このときに大事なのは「手」だけで線を引こうとせずに「腕」全部を紙の上をスライドさせるように書くと上手に書けるとアドバイスがありました。次に、8本の短い横線を引いて、軸をつくります。8つの部分を均等の長さにするために定規を取り出した参加者に「ものさしは使わなくてもよい方法があります」とプシェメク講師。鉛筆を使って1つのながさをはかり、それを紙の上にあわせながらしるしをつけていきます。

そして各部分に最初は円や楕円形をかき、ボディの形を描いていきます。微調整はそのあとです。

一人一人のスケッチを見ながら、声をかけて体の線を直していきます。

プシェメク講師の英語は少し早いですが、1対1で注意点を見せてもらうと改善すべき点がわかります。そして、このような実技の授業では、実際に手を動かしてスケッチをしていくことが何よりも大事です。

八頭身に慣れてきたら、女性と男性のふたつのモデルを描いて行きます。さらに、直立しているスケッチのモデルの手足を動かしていきます。ボディをスケッチによって間接で曲げたり、顔のプロポーションを足していったり、少しずつ難しくなっていきます。

八頭身の基本がわかったところで、実践編として雑誌の切抜きを横に、モデルのスケッチをしました。洋服が増えることにより、素材や色の明度に注意して最初は白黒で描いていきます。とくに明度の高い衣服のシェーディング(影のつけ方)は、鉛筆で線を重ねるときに線の方向を変えていくと、明暗を調節できるというアドバイスがありました。

生徒の作品の例はこちら。

関連ページ:
コラージュメイキング授業レポート → 第1回 → 第3回

ファッションブロガー・スージーバブルとコラボレーションプロジェクト→ 記事

<デザイン理論>CIのプレゼン

2011/02/24

今回デザイン理論では「CI(Corporate Identity)」について考えました。それぞれが最終課題として製作した企画製作書についてプレゼンテーションをしました。今回は、Visual Identity(VI)を中心に、ロゴ製作に焦点を当てました。

オカダヤを選んだ受講生は国内イメージ、また加速する海外店舗展開の計画等をもう一度見直し、年齢層の高い客層からの脱皮の改革を推進させるため、新しいロゴを考えました。グローバル化を考え、おかだやのローマ字を組み替えて作った新しいロゴ「Okdays」を披露し、商品の配置や、インテリアを変えて客導線を意識したデザインを見せました。講習会等をよりオシャレに告知し、参加し易いシステムを作っていくことも大事なポイントです。同時に余った布をリサイクルするようにしたり、ミシンがなかったり、スペースがない人々に店舗の一部の貸し出しシステムを作るなど新しい取り組みを提案しました。

グラフィックデザイン学部希望の受講生は封筒やレターヘッド、名刺を製作しました。選択した企業は「不二家」ぺこちゃん。人気のこのカフェ/レストランは、年齢層の高い人が好んでいく場所だという印象から「もっと幅広く若い人にも人気のカフェにしたい」と新しいロゴを考えました。名刺にはトレードマークのショートケーキが3Dで飛び出る仕組みがあります。この名刺をもっていたら名前を覚えてくれそうですね!

ほかにも、「吉野家Gyalulu」と呼ばれるギャルの女子を対象にしたおしゃれな吉野家、NYを設定とした村岡総本舗と一澤信三郎帆布鞄のタイアップ企画のプレゼン、ZARAオンラインショップの企画計画など幅広いジャンルの企画書が発表されました!

あと2回の授業では、「本の装丁」について考えます!本を選ぶときの表紙や背表紙は本を買うか買わないかの重要な判断の要素になると思います。どんな本が出来上がるのでしょうか?

パーソンズ出願課題プレゼンテーション

2011/02/05

パーソンズ教授来日の際に行われたパーソンズ大学AAS出願課題のプレゼンテーションについてです。

2011年の今年は、パーソンズ大学AAS学部長パム・クライン(Pam Klein)教授、グラフィックデザイン学部トム・ボスケット(Tom Bosket)教授、ファッションマーティング学部長アリス・デミルジアン(Alice Demirjian)教授、ファッションデザイン学部小川吉三郎(Ogawa Kichisaburo)教授が来日し、バンタンデザインファンデーションコースの学生のパーソンズ課題プレゼンにパネルとして参加しました。

去年から授業やチュータリングレッスンで準備してきたパーソンズ課題のプレゼンテーション。プレゼン当日はいつもより早く教室に集まり、配布資料の準備や用意してきたプレゼンファイルがパソコンで問題なく起動するかどうかのチェックなど、緊張気味のみんな。きちんとパーソンズ大学教授のに伝わるかどうか、発表を日本語ではなく英語で伝えることができるかどうか、今までの練習の見せ所です。

パーソンズ大学AAS出願課題はそれぞれ希望の専攻によって違い、2011年秋期対象のアプリケーションの課題は以下の内容のとおりです。

インテリアデザイン:都会の別荘にある小さな広告代理店で使えるアイディアをまとめてコラージュを作成すること。その際は、特に色や素材などに配慮すること。
グラフィックデザイン:果物または野菜を1つ選び8インチX8インチの大きさの切手をデザインすること。
ファッションデザイン:デザインしたいと思う男性、または女性のライフスタイルを象徴するコラージュを作成すること。
ファッションマーケティング:成功するマーケティングキャンペーンプランをA4サイズ1ページにまとめ提出すること。

今年のバンタンデザインファンデーションからのパーソンズ大学AAS出願者のプレゼンはこちら。

インテリアデザイン:「移動ができて、仕事ができて、宣伝ができるオフィス」
実際に作成した模型と共にパーソンズ大学教授と10月から一緒に授業を受けてきたクラスメイトに向けてプレゼン。

移動が可能なバンの中に広告事務所を設置し、バンの窓や後ろのドアに広告を宣伝していく広告代理店です。

中はこんな様子。パネルからは、「中から外の広告はよく考えられているけれど、このバンの中をのぞきたくなるような、一歩中に入ってみたくなるような工夫があったらもっとコミュニティの中で大事な存在として受け入れられる事務所になるのでは?」と提案がありました。

グラフィックデザイン:「れんこんのモチーフの切手を使って日本の食料自給率をあげる」

日本の食料自給率が低い背景から、野菜を使った切手を販売し、同時に日本の野菜を使ったレシピを集め食への関心を高め、食料自給率を高めようというアイディアです。レンコンを販売するときにレシピ募集の広告と切手を一緒に販売するセットを持参して発表に望みました。

色に関して「赤のバックグラウンドの面積を狭めたほうが切手自体がはっきりみえる」また「レンコンの穴を黒にしてみたり、白にしてみたり、色々実験することによってレンコンの形がはっきり見えてモチーフが強調される」というアドバイスがありました。

ファッションマーケティング:「Rebellion Against You~ファストファッションに警笛をならす~」

現在人気のファストファッション。衝動買いのサイクルはどんどんゴミを増やし、結果的に世界的な環境破壊をも及ぼす可能性があるという環境問題に取り組んだキャンペーンです。映像を使いアヴァンガルドなデザイナーによるどのようなファッションショーを開催するキャンペーンにするか、内容がよりイメージしやすいように工夫していた点を評価されました。

ファッションデザイン:「元気でアクティブな雰囲気をもつ女の子のためのデザイン」

ピンクと白の色を使って、女の子らしい雰囲気を持つ日本人の高校生のライフスタイルやパーソナリティを表現しました。いつもポジティブで夢に向かって進む明るいアクティブな女の子をテーマにコラージュしています。

「どんな人を対象にデザインしたいか、その対象者の世界観がよく表現されている」という評価でした。写真の素材が美しくレイアウトされ丁寧に貼ってあるところも、「良いプレゼンテーション」の要素として評価されました。

プレゼン後にパネルの教授から、全体の評価として、インテリアデザインとグラフィックデザインは「人に見せるために作る作品だから、高いクオリティが求められる。ていねいにきれいに製作することが必要」というアドバイスと、ファッションデザインとファッションマーケティングは「作品の対象が誰であるか、背景を考えた上でデザインを通してどのようにコミュニケーションをとっていくかが大事」というアドバイスがありました。「プレゼンは焦点を定めて、どの分野のデザインでも、もっとビジュアルで伝えることが必要。言葉でたくさん説明するよりも、ビジュアルを見たらテーマやコンセプトが伝わるような作品を目標として欲しい」と、今後の課題点を指摘しました。

これから出願に向けて最終チェックの時期に入っていきます!

パーソンズワークショップ@Vantan 「ファッションマーケティング編」

2011/02/04

パーソンズ大学
ファッションマーケティング学科の
アリス教授が、
バンタンデザイン研究所
ファッションビジネス学科の
学生に向けて、
ワークショップを行いました。

本日のテーマは
「トレンド」について。

いつもの授業と異なり、
英語で進行する授業に
学生たちも、最初は少し緊張気味。

アリス教授は、
今回のWSのためにスライド資料を
用意してくださいました。

今回のテーマは、
Trend Spotting(トレンドリサーチ)と
Trend Forcast(トレンド予測)について。

NYのトレンドを紹介しながら、
リサーチや予測をするときに
大切なことを話して頂きました。

トレンドリサーチやトレンドを予測する人
に必要なことは

「今の時代を捉えること」

それは、単にファッションだけではなく
デザイン・アート・テクノロジー・政治・経済
など様々なことに関心を持ち、

それらの結びつきを捉えながら
ストーリーを作ること。

そして、それを分析し、

次のトレンド予測をデザイナーに
提案できるようになることが必要だ

ということを意味しています。

例えば、東京マラソンを
筆頭に起きた「マラソンブーム」
という社会現象。

これによって、
スポーツウェアデザインの発展や
販売網の広がりを見せました。

このように、一見すると
あまりファッションと関係ないようなものでも
ファッションに大きな影響を与える事があります。

そして、
現在アリス教授が
社会のテーマとして
取り上げていたキーワードを
ご紹介します。

*3D
*Collaboration
*Dimension
*Craft

皆さんはどう思いますか?

参加した学生たちも、

「もっとファッションだけではなく、
美術館に行ったりして色々なものを
見ようと思った」

「NYのトレンドを知ることが出来て
面白かった」

「ストーリーの作り方を
ビジュアルで教えてもらったので
分かりやすかった」

など、有意義な時間を
過ごした様子でした。

パーソンズワークショップ@Vantan 「グラフィックデザイン編」

2011/02/02

本日は、パーソンズ大学の教授が来日中に行われたグラフィックデザインのワークショップについてです。ワークショップのファシリテーターは、パーソンズ大学(Parsons The New School for Design)グラフィックデザイン学部のトム・ボスケット(Tom Bosket)教授です。ワークショップのテーマは「色彩理論」について。

ワークショップの始めに、パーソンズ大学AAS学部長のパメラ・クライン教授(Pam Klein)から「パーソンズ大学とはどんな学校か」についてお話がありました。ニューヨークの有名デザイン学校として名高いパーソンズ大学には、5つのスクールがあり、1番良く知られているファッション学部のほかにもグラフィックデザインや、インテリアデザイン、美術史や環境デザインなどを学ぶスクールがあります。4500人が学ぶパーソンズ大学の学生の中の4割は留学生。「ニューヨークはただ歩いているだけで5ヶ国語を聞くことができるぐらい国際色が豊か」とパム教授。

バンタン生の中から「授業の受け方や作品製作の面で、アジア系とヨーロッパ系の生徒の違いはありますか?」という質問が出た際に、パム教授は「学生は大きく分けて3つのグループに分かれます。元気で、たまにうるさいアメリカ人、アメリカ人と比べてやや礼儀委正しいヨーロッパからの学生、やっぱり一番礼儀正しいのはアジア人生徒ですね。最初はみんな静かで質問をしなかったり手を挙げなかったりするけれど、授業が始まるとどんどん積極的になる。パーソンズ大学では、生徒同士、また教授とのインタラクションを増やすために、机をはじに寄せ、イスを円に並べることが多いです。」と返答。

パム教授の答えが日本語に通訳される前に、グラフィックデザイン学部トム・ボスケット教授は机をはじに寄せイスを並べ始めます。最初は何が起こっているかわからなかった学生も、トムに続いて「ワークショップスタイル」の教室を作っていきます。

全員が席に着いたところで、バンタン生徒の隣に座り、自分のノートと学生のノートを交換。ぺらぺらめくりながら、「これはいいね」などと英語で会話を始めます。その後、「みんなのノートが見たい。中に何を書いているのか見たい」と、床の上に生徒のノートを開いて並べます。

中に書いてある図やノートの端に書いてある絵を比べながら、「僕と君は外見は違うかもしれないけれど、線の使い方や、空間の使い方はとてもよく似ている。同時にこれらのノートを見ても、同じ日本人の生徒でもこんなに違う色の使い方や、描き方をするということは、国や外見は関係なく、考え方や描き方を通じてコミュニケーションをとればいいということ。」と、生徒の質問に答えました。パム教授からも、「ペン先には自分の感情や今までの人生での経験のすべてが表れる」とお話がありました。

次にワークショップが行われました。トム教授は生活の中での色の大切さについて話し、「人が健康かどうか、食べものがおいしいかどうか、この2つだけをとっても顔や食べ物の色を見て判断している」と例をあげました。また、緑の茂る森の中にある家は白に見えるけれど、バックグラウンドが真っ白な雪に変わると同じ家でもピンクに見えることを見せながら色の「関係性」について説明しました。

次にカラーカードを使いながら、残像と補色について話しました。カラーウィールの反対にそれぞれ並ぶ色は捕色(反対色)と呼ばれます。例えば、緑の補色は赤、黄色の補色は紫というようにです。白いバックグラウンドに緑のカラーカードを置き、緑のカラーカードの中心に黒い点を書きます。黒い点をずっと見つめた後、緑のカラーカードを外すと、魔法のように、白い紙の上に赤いカラーカードが見えるのです!これは「あ~すごい!赤く見える!」と参加した学生がびっくりしていました。「これには身体的な理由がある」とパム教授はこの魔法の説明をします。「例えば壁にかけられている絵が曲がっていると直したくなるように、人間はいつもバランスを保とうとして生きている。緑をずっと見ていると、バランスを欲して補色である赤を見ようとする。だから、さっき赤が見えた」と。

また社会が定義する人種の「色」についてトム教授は一言述べました。ある授業で自分の肌の色を絵の具で作るという課題を出した際に、黒人の生徒は始めに自分の肌より暗い色を作ったそうです。実際はそんなに肌の色は暗くなく、もっと白を混ぜたら自分の肌の色に近い色ができたそうです。また、「僕は白人と社会では分類されて、日本人は黄色人種と分類されるけれど、実際の肌の色は見てもわかるように(隣の人と手を並べて比べる)あまり変わらないし、確実にカラーカードの白でも黄色とはかけはなれた色だ」とも述べました。

次に空の色について写真を見ながら説明しました。「この空の写真を見て、見える色をあげてください」といわれ、学生は「オレンジ、青」と夕焼け空の色をあげました。オレンジ色の棒を写真にあてながら、「この色が消えるところが、この写真の中にこの色が存在するところ」とオレンジと青があることを証明しました。ここで、トム教授は「ベージュ」も空の色に存在することを分かりやすく教えました。ベージュの棒を写真に載せると、確かにベージュの色が写真と重なり消える部分があったのです。「空の色はベージュなんて不思議に思うかもしれないけれど、青とオレンジをあわせるとベージュになるように、この色も大事。みんながベージュに気づかなかったのは、空の色にベージュがあると思っていなかったからではない?」と問いただし、「デザイナーは社会で当たり前のように定義されていることや分類されていることを疑問に思い、真実を問いただしていくことがデザイナーには必要だ」と述べました。また、ろうそくの日はオレンジに色に見えると暖かく感じ、青い日は冷たいように感じるかもしれないけれど、実際の温度はオレンジの火のほうが、青い火よりも低いことなど、視覚的な寒暖は実際の温度と違う例も勉強になりました。

ワークショップ後、「バンタンとパーソンズの授業の良い点をそれぞれあげてください」とトム教授から指示があったあと、「パーソンズはアカデミックな情報を学ぶことと、デザインについて感覚的に学ぶことがワークショップ形式で行われるから、面白い」、「バンタンでは、アカデミックな情報(論理など)は先に講義形式で学び、その後実践に移る授業スタイル」だとそれぞれのデザイン教育の違いを述べました。「イスや机の並び方を変えることで、授業の雰囲気が変わったことにも驚きを感じた」と述べた学生もいました。

バンタンESL上級<コラージュ・メイキング>第3回

2011/01/10

今日はプシュメク講師による「コラージュ・メイキング第3回授業」についてのレポートです。受講生はバンタンデザインファンデーションコースfor Parsons AASの上級英語クラスの学生です。今回の授業では、「Perspective(遠近法)」と「Composition(構図)」についてのレクチャーをまず受けました。

イラストレーションにおける「perspectiveの重要な要素」とは主に4つあり、
①Worm、②Human、③Bird、④Aerial perspectiveが、イラストやスケッチを描くとき視点の位置です。

常に「Composition」をコントロールし掌握するために意識的に気をつけることは次の5つ。
①Positioning、②Repetion、③Rythm、④Color、⑤Shapeです。

そのほかにもフォトショップを使った操作を学びました。フォトショップを使うと、ひとつのデザインやモチーフから
①Cropping、②Contrast、③Symplificationという異なるテクニックを使って新しいデザインやモチーフを作ることができます。

その後「Organic(有機的)」 と 「Geometric(幾何学的)」をテーマに各自考えコラージュを作成しました。

製作している生徒一人一人に声をかけながら指導していくプシェメク講師。

作品の途中経過はこちら。

どの作品が「Organic」、「Geometric」のどちらのテーマかわかりますか?
次回の授業では完成作品の英語プレゼンが予定されています!

関連ページ:
プシェメク講師による「コラージュメイキング」第1回 (記事
プシェメク講師とファッションブロガー、スージーバブルのコラボレーション(記事

<デザイン理論>今の気持ちを色彩構成で表現する③

2010/12/19

今日も引き続き「デザイン理論」の授業で行った「自分の今の気持ちを色彩構成で表現する」プレゼンについてです。
(プレゼン①はこちらから、プレゼン②はこちらからご覧ください!)

テーマ「クリスマス」

「12月にはいるとクリスマス一色」になるという受講生のモチーフはクリスマスツリー。キレイに輝くクリスマスツリーよりも1トーン色を落とした理由はクリスマスの日も仕事があり「しなければならないこと」が多いから。よくみると、「English」と「Work」という言葉がクリスマスツリーの中に隠れています。

テーマ「足跡」

囲まれた中の足跡は「今までの自分」を振り返った時の「足跡」、また今まで会った人との思い出とした「足跡」、またその中でも心に侵入してきた人の「足跡」を表しています。このモチーフは「ジタバタ」、「おっちょこちょいな」自分にも当てはまるといいます。この囲われている場所から一歩踏み出したいという未来への期待を淡い色(外枠)を使って表現しています。

テーマ「自分が影響されるとき」

モチーフはパプリカの種の部分。自分の「多面的なところを表現したかった」と受講生。自分が影響を受けるのは、「人と出会い、他の人の気持ちと重なったときに変わっていったり、学んで行ったりする」ところを表現するために、重なりあうパプリカの種を描いています。色鉛筆で仕上げ、青いインクで種の縁を描いています。「きれいに仕上げたい」という自分のテーマをこの課題ではがんばりました。

次の作品からはどのような気持ちが表現されているでしょうか?

いよいよ今年も次回の授業が最後です。次回の授業では、パーソンズ大学留学に向けての出願課題にむけてそれぞれグループに別れ、自分のまとめた案について話し合います。ディスカッションを行うことで、意見を交換し合い、いろんなアイディアが出た中から自分で選択していくスキルを学ぶ「デザイン理論」の授業。

次回のレポートをお楽しみに!