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イベント&授業レポート

Feb 12 ,2009
parsons教授来日レポート 2:DAY STUDIO 100

先日のDesign Foundation Course For Parsons AASへの授業参観に引き続き、
ニューヨークのパーソンズ大学の教授陣3名がバンタンの主催する「DAY STUDIO 100」に
参加して下さいました。

DAY STUDIO 100」とは、バンタンが“デザイン”をキーワードに
人と社会を繋げて行こう、というコンセプトの元、2009年より開催している、年間100本の講座です。

様々な分野、国境を横断し、デザインの名の下に多岐に渡るアーティスト、デザイナーにお越し頂き
開催しているこの講座の一環として、今回世界のデザイン教育をリードするパーソンズ大学の教授3名に
来て頂く事が出来ました!

今回の講座は2部形式。
第1部はパーソンズの学校紹介、カリキュラム、教育理念を紹介するトークセッション。
そして第2部では、パーソンズの授業を体験できる、参加型授業体験セッションを行ないました。

※第1部

マーク・ジェイコブスやトム・フォード、近年ではアレキサンダー・ワン等を輩出している事でも有名なパーソンズ大学ですが、教授陣から改めてパーソンズのモットーや特徴などのお話がありました。
以下、3教授の各コメントを簡単にご紹介します。

Pamela Klein教授(パーソンズAAS学部長)

「パーソンズ大学はNYのマンハッタンに位置する私立大学で、年間約3000人の生徒がが通っています。1896年に創立された歴史ある大学で、ファッション学部が有名ですが、グラフィックデザインやインテリアデザインはアメリカで最も古い歴史を誇ります。パーソンズには、4年制大学、大学院とAASプログラムがありますが、中でも私たちのAASプログラムはとても特徴的で、ユニークな学位です。
実はAASプログラムに通っている96%の受講生は既に大学を卒業した方達で、その多くは大学ではデザインと関係のない学問を学んでいます。即ちAASプログラムとは、デザインの未経験者を2年間でプロのデザイナーにするための実践的な学部なのです。
2年間という短い期間でデザイナーになる為のスキルをつけていかなければならないので、授業以外にも多くの課題や宿題をこなしていく事が必要になり、とてもハードなプログラムとしても有名です。
また、生徒は全員インターンシップを在学中に行ないます。インターン先は、マーク・ジェイコブスやダナ・キャランのような大きなブランドから、個人で仕事をするデザイナーのアシスタントまで、生徒の目的にあった場所を選ぶ事が出来ます。
AASプログラムは本当にハードなプログラムですが、皆生徒達はデザイナーになりたい、と言う強い目的意識をもっているので、2年間に驚くほどの成長を遂げます。それは、AASプログラムの非常に高い就職実績(92%が就職、89%が自身の学んだ関連業界へ進んでいる)に表れていると思います。」

Tom Bosket教授(color,drawingのカリキュラム作成を担当)

「NYはデザインを学ぶ上で非常に興味深い場所です。街を数ブロック歩けば、いくつものギャラリーを目にする事が出来ますし、いくつもの言語で書かれた看板も見る事が出来ます。例えば、私の担当するあるクラスでは、
16名の生徒が14の国と地域からやって来ています。
こういった環境の中で学ぶ事は、どの文化にも通じるデザイン言語(Language of Design)を学び、表現する上でとても重要です。NYの多国籍カルチャーはパーソンズの校風に多大な影響を与えていますし、こういった多文化の中でも認められるデザインやコミュニケーションの能力を養う事がとても大切なのです。」

Kichisaburo Ogawa教授(日本人唯一のパーソンズ大学常任教授)

「パーソンズは留学生が約40%~50%を占めます。ここでは国際的な感覚を身に着けることができます。私は日本来る度に、改めて日本の文化や日本人の能力はすばらしいと思います。繊細さや技術力は世界に決して引けを取らない。ただ残念なことに、海外に出ると積極性が足りない様に感じます。
パーソンズのクラスは少人数(1クラス10~15名)ですので、各生徒により積極性が求められます。こういった環境の中で、自分の持っているものを表現し、他人とコミュニケートする力を是非養って欲しいです。せっかく素晴らしい素養があるのですから。」

学部長、教授陣の話からパーソンズの特徴として見えたのは、多文化都市NYにおいて、世界標準のデザインを身につける校風があること。
どんな文化でも、どんな国の人にでも伝えるデザイン表現を身に付ける事がとても重要に感じました。



※第2部

第2部では、Tom Bosket教授が実際に教鞭を取り、パーソンズ大学で実際に行われている講義を実施して下さいました!
第1部でもお話に出ていた、デザイン言語に関するエクササイズを行ったのですが、
授業の内容の一部をここで簡単にご紹介します。



まず、Tom Bosket教授が各受講者に白紙1枚と鉛筆を配り、
「白紙の中に、四角形を描いて下さい。」と指示しました。

※ちなみに、このような横長の長方形を書く生徒はアメリカではあまりいないそうで、
  Tom Bosket教授はこれを東洋文化の特徴だ、と解釈していました。


そして次に、
「今から、私がある単語を声に出して言いますので、その単語からあなた達が感じ、脳内に浮かんだ線、もしくは形を、この四角形の中に描いて下さい。ただし、ハートマークや★のような、定型のものは駄目です。」
と説明がありました。

教授の口から出て来た単語は「Power。」

この単語からイメージするshapeを皆さんが四角の中に描きました。

実は、今回のワークショップに参加してくださった方の約半数が、この様なshapeを描かれていました!


この面白い課題に関して、Tom Bosket教授は
「アメリカでもこのようなギザギザした形を書く人が多くいます。
これは、口から発する言語を越えて、人間が共通のイメージを持つ事を証明する興味深い事例です。
私達はこれを“デザイン言語”と表現します。
ただ、これは良いとか悪い、もしくは正解、不正解、という事ではありません。
こういった言語がある事を理解し、それを活用する事がデザイナーとして求められるのです。」
とこの課題の意義を説明されました。

簡単に第2部でのワークショップ内容をご紹介しましたが、
この様に、多文化が交じり合うニューヨークという街にあるからこそ出来る教育、そしてその教育理念が
パーソンズの特徴であり、魅力だと感じました。


今回のワークショップは2時間、2部構成、と言う構成で行ないましたが、
非常に充実したワークショップで、
「デザインとは何か」と言う事を改めて考える素晴らしい機会になりました。
そこに、明確な答えはないのかもしれませんが、
Pam Klein教授がワークショップの最後に
「デザインとは、コミュニケーションである」
とおっしゃっていたのが、非常に心に残っています。

バンタン、そしてDAY STUDIO 100に於いて
今回の様な取り組みを、今後も様々な形で行なっていきたいと思います。

皆さん、是非また足をお運び下さい!!

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