パーソンズAASプログラムの4学科、ファッションデザイン、ファッションマーケティング、グラフィックデザイン、インテリアデザインの学生作品紹介、シリーズ最後の4回目の今回はインテリアデザイン学科生の作品を紹介します。

Vol.1/ファッションデザイン学科生作品紹介
Vol.2/ファッションマーケティング学科生作品紹介
Vol.3/グラフィックデザイン学科生作品紹介

通年インテリアデザイン学科希望者は1～2名程度でそれほど多くなかったのですが、最近の問合わせや入学者の傾向としてグラフィックデザインとインテリアデザインが多くなってきました。また、ファッションデザイン希望者は比較的大学を卒業したての22～25才位が多いのですが、グラフィックデザインやインテリアデザイン希望者は25才以上のキャリアチェンジ希望の方が多く見られます。

パーソンズのインテリアデザイン学科は数あるデザイン学科の中でも最も歴史がある学科の一つであり、大学院プログラムではアメリカでもトップクラスの評価が高いプログラムです。アソシエイトプログラムは通常2年間で卒業ですが、多くの留学生は１～１年半の留学期間で卒業しています。その短い間でプロフェッショナルとして必要なスキルを身につける為に、学科問わずかなりハードな内容となっていると聞きます。

以下に紹介する卒業生の作品を見ると、アイデアからデザインへと落としこむプロセスやCADソフトを使った３Dレンダリングスキルの高さがご覧頂けると思います。

今回はAASプログラムの学生作品のみ抜き出して紹介しますが、こちらからパーソンズ大学全体の学生作品を見れますので合わせてどうぞご覧ください。

以下、パーソンズ大学ウェブサイトより抜き出して紹介します。NK

——————————-
【インテリアデザイン学科】
● Interior Design (AAS) / Megan Doughty

パーソンズWebサイトでスライドショーを見る

The Mason Hotel（メイソン・ホテル）
1920～30年代に作られた典型的なブルーメイソンジャーにインスパイアされたメイソン・ホテルは現代のホテルのあり方を再定義する。メイソン・ホテルは、情報にあふれたデジタル世代をターゲット層に「永続と進化」をコンセプトにデザインした。メイソンジャーのシンプルさは150年以上も変わっていないが、時代や用途に合わせて変化してきた。同様に、メイソン・ホテルも最初はシンプルな形やスペースからスタートして、ホテルと顧客との間の経験によって順応と進化を伴い徐々に変化していく。
http://www.archinect.com/MeganDoughty

● Interior Design (AAS) / Leslie Zimmerman Bailey

パーソンズWebサイトでスライドショーを見る

Sliced（スライス）
ニューヨーク・アスレティック・クラブの改築デザインコンセプトである「スライス」は、スカッシュの試合の動きやパターンにインスパイアされた。デザインポイントは2つ。1つ目はエントランスからクラブへ続く階段とスポーツを軸にしたビルの主なスペースのデザイン提案。2つ目は新しい導線の確保とビルの駆け上がりイベントの企画。受付、ラウンジ、ロッカールーム、トレーニングスペースなどのジムとしての機能とスタート/ゴールライン、参加者＆見物者スペース、給水所などのビルの駆け上がりイベントのための機能が必要である。ここでは、デザインした10箇所の内の2ヶ所、ロビーと屋上スペース、そしてコンセプト作りの課程を紹介する。

ロビーには、このクラブの主な2つの施設へ繋がる階段がある：ジムと社交する場。前方の階段は2Fのバーへ通じており、後方の階段は「アスリート階段」と呼ばる長い階段がロッカールームへと通じている。アスリート階段は同時に駆け上がりイベント時のスタート地点になる。2つの階段は、走る、上る、素材の点で異なるが、スカッシュのゲーム戦略をモチーフにしたクロスパターンで繋がりを持つ。

屋上にはビルからのメイン階段があり、またもう一つの小さめの階段もロビーの2つの階段との関係にならって向かい合う形である。屋上へ通づるメイン階段は階段駆け上がりイベント時にはゴールラインとなり、小さめの階段は見物者のエリアとなる。

● Interior Design (AAS) / Pamela Mah

パーソンズWebサイトでスライドショーを見る

Boom Hotel（ブーム・ホテル）
このプロジェクトのデザインプロセスは、このホテルのデザインやターゲット層を決めるツールとして、一つのフェティッシュなモノからスタートした。このモノをもとに全てのインスピレーション、意思決定、リサーチは導き出された。そのフェティッシュなモノとはエトニア・バルセロナのメガネ「サン・セバスチャン」である。このメガネのデザインは1950年代のミッドセンチュリーモダンのスタイルに遊び心のあるポップな雰囲気をミックスして現代のデザインに仕上げてあります。ホテルの名前である、「BOOM（ブーム）」は50年代に生まれた人を指すBaby Boomer（ベビーブーマー）から名づけた。

木の種類をミックス、紫に光るエレベーター入り口や表示、ブラッシュクロームとコンクリートの上質な印象の公共スペースなどで見られる、素材や家具の選択は先に上げたフェティッシュなモノから着想した。ラウンジのダイナミックなデザインは恐れと好奇心が入り混じった感じを喚起し、逆にロビーは通常のホテルスペースの普通の美を意識して落ち着いた印象を受ける。

● Interior Design (AAS) / Hirofumi Orihara ※当プログラムの卒業生。

パーソンズWebサイトでスライドショーを見る

Layers House（レイヤー・ハウス）
「レイヤー・ハウス」はアーティストのカラ・ウォーカーの住まい兼仕事場としてデザイン。彼女の作品は「インスピレーションはいつでもどこでも見つけることができる。」という考えのもとレイアウトされている。彼女の作品制作においてシルエットの構成がとても大切であることから、スペース全体を透明な素材を使いデザイン、ウォーカー自身がシルエットをスペース内に配置し、制作意欲を掻き立てることができる。2Fから1Fを見下ろすことでシルエット全体の構成が見渡せる。

移動式のパネルは、プレゼンテーション、展示、作業スペースと用途に応じてレイアウトが可能。あたかも本を編集するようにシルエットをパネルに配置できる。収納式の階段は、1Fのパブリックスペースと2Fのプライベートスペースを分ける。2Fは、1Fのパネルや階段の動きを手本としてデザインした。

● Interior Design (AAS) / Barbara Hemetsberger

パーソンズWebサイトでスライドショーを見る

FRAMED - NY Public Library（フレーム－NY公立図書館）
このプロジェクトはユニオンスクエア駅構内の１４丁目と１６丁目を繋ぐ地下道の為のニューヨーク公立図書館のデザイン案である。ゴールは、活用されていないエリアをコミュニティーに開放し、そして思いもよらない場所に図書館があるという利用者への驚きを提供することで、地域にとって魅力的なスペースにすること。デザインは、スペースを地上のユニオンスクエアから地下の地下鉄駅構内までを縦方向に切り取るいくつかのフレームで構成されている。各フレームは返却ボックスや貸出口、座席や机などの機能が備わる。フレームのオープニングから図書館へと自然光が入り、さらに地下鉄利用者からも公園が見ることができる。図書館へは公園と地下鉄駅からアクセス可能。夜には図書館から映画館として、館内および公園で映画上映をすることができる。

——————————-
合わせて読みたい関連記事：
【パーソンズニュース】AASインテリアデザイン学科生のポートフォリオ
【パーソンズニュース】Parsons AAS インテリアデザイン学科卒業生作品集・VIP卒業生の作品も掲載！
【デザイン留学】アメリカのインテリアデザイン業界について
【VIPニュース】卒業生がIIDA Student Award最高賞受賞！
———————————————————————————

デザイン留学のご相談や当プログラムの詳細は、是非お気軽に無料デザイン留学カウンセリングにご予約頂くか、こちらから資料請求をお願いします。
———————————————————————————
★バンタン・インターナショナル・プログラムでは、これからも留学やデザインに関連したイベントを企画してまいりますので、
ご興味がある方はホームページをチェックしていただくか、Facebookでフォローをお願いします。
■Facebookでイベント情報、パーソンズ美術大学の情報、またデザイン＆アートの色々な情報をフィードしています！
ぜひLikeボタンクリックお願いします！
Vantan International Program Facebook
■Twitterからも情報を発信しています。お気軽にフォローお願いします！
Vantan International Program Twitter
■Parsons AAS グラフィックデザイン学科に留学中の学生による「パーソンズ留学生ブログ」も是非ご覧ください！