バンタンは、日本で唯一のアメリカの名門デザインスクール・パーソンズ大学との単位互換提携校として、欧米のデザイン教育に積極的に学び、パーソンズ大学監修のもとバンタン・インターナショナル・プログラムを実践してまいりました。そして、幅広く当プログラムの「英語によるデザイン教育」の授業を体験していただくため、パーソンズ留学希望者のみならず海外デザインスクールへの留学を考えている方を対象に、担当講師陣による無料プレスクールを開催しています。

７月のプレスクールは、パーソンズAAS単位互換提携プログラムのドローイングクラスを担当して頂いているプシュメク・ソブツキ講師を迎え、クリエイティブドローイングワークショップを行いました。ポーランド出身のプシュメク先生は、インテリアデザイン専攻で大学を卒業後、イギリス・ロンドンでファッションデザインを学ばれ、現在は東京を拠点にファッション系のイラストレーションや有名デパートのシーズンディスプレイなど幅広く活躍されています。まずは、プシュメク先生から今までのお仕事をまとめたポートフォリオを見ながら自己紹介をしていただきました。

１限目は「デザイナーであること」についてのレクチャーからスタート。

プシュメク先生曰く、「デザイナーは常に意識を持って物事を見て（To be aware）、自分の琴線に触れたものを記録することが大切だ。」と。アーティストやデザイナーであるためには、常日頃から全てのことを意識をもって見ること、そして何か良いと感じるモノや事柄などを記録しておくことが、その後作品制作へのインスピレーションや自身のスタイルに繋がる大切な習慣である。昔はせっせとスケッチブックに書き留めたり、スクラップしたりしたのですが、今はスマートフォンで写真を撮りフォルダでまとめるだけで簡単にできてしまいます。「このデザインが良い！」と感じたものをできるだけ沢山集めて、なぜそう感じるのかを理解することで、自分自身のユニークな視覚言語が形作られて行きます。常日頃の自分が良いと感じる物事を記録し、なぜそう感じるのかを理解することがデザイナーの第一歩です。

レクチャー後、デザインの基礎の５つのビジュアル言語（Visual Language）：Line（線）、Color（色）、Shape（形）、Space（空間）、Texture（テクスチャー）の内のLine（線）使って、２つの味覚：Sweet（甘い）、Spicy（辛い）を表現してみよう、という課題に取り組みました。プシュメク先生は、一人一人丁寧に話しかけてアドバイスをしていくので、はじめはどうしたら良いかわからない参加者も、徐々に自分の中にある感覚的なイメージを具体的な線を使って表現することに大胆になっていきました。最後は他の参加者がどのように表現したのかを見て回ることで、「甘い」「辛い」と言葉にすると単純化してしまう感情が、線のみを使ったシンプルな視覚表現ながら本当に様々なスタイルで表現されていることを発見することで、デザインの面白さや奥深さが感じられたと思います。

基本的にプレスクールは通常授業と同様に全編英語で行いますが、通訳スタッフが入りますので英語に不安な方でも気軽にご参加頂けます。しかし、自らの限られた英語力で積極的にコミュニケーションをとっていくという姿勢は、実践的な英語力を鍛える上で非常に大切ですので、参加者にはどんどん発言や質問をして欲しいです。

ご参加頂いたみなさまありがとうございました。NK

※無料イベントですがホームページからの一般募集はしておりません。今後の開催のご案内は、資料請求や留学カウンセリングのご予約を頂いたみなさまへ直接ニュースレター（メルマガ）にてご案内しております。

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